バスコレ走行システム
動力分解編

はじめに
動力ユニットはどの部分にどんなパーツが組み込まれているのかを調べてみました。要するに、分解です。情報にするために分解してるのでなく、ちょっと分解して作った人のことを知りたかっただけです。
当然分解すればメーカーの修理等は受けられなくなると考えるべきです。むやみに分解するのは避けましょう。

分解してみた

まずは電池を抜きます。電池を入れたままにしてショートさせたら基板が故障して修理不可能になる可能性がありますので。電池を抜いておけば、起こるのはケーブルが断線したとかいう程度のトラブルだろうから腕次第で修理できるわけです。


まずは床下のネジを外して蓋を取ってみた。ここはギヤボックスのカバーですね。モーターの高回転の出力を減速させるためにギヤがたくさん入っています。走行音が大きいという欠点がありますが、低速が効くように減速してあるためにギヤー音がするのです。後輪の後にある銀色の部分は鉄のパーツです。これは、道路に埋め込んだ磁石の磁力からモーターや基板を防御するための防磁板ではないかと思われます。それとも、カウンターウェイトかな?とりあえずこの部分はこれ以上の部品は無さそうだし、ギヤがバラバラになると面倒なので蓋を戻しておきます。


今度は上側のネジを外してみました。この通り、電池ボックスの部分が外れました。さらに前輪周りのパーツが外れるようになってます。簡単にホイールベースを長くできそうな感じです。これは製品側としても、ホイールベースの異なる動力を製品化することを視野に入れてユニット化してるのでしょう。きになるのは、ツーステップバス用動力が出てきた時には当然径の大きいタイヤが装着されることになると思うのですが、タイヤ径が大きくなることでスピードが速くなったりしないのか?ということ。


ここで一旦電池ボックスパーツを元に戻してみます。これ、うまく調整すれば両面テープで貼り付けてホイールベースの長いバスに使えそうな気がするw


再び分解して電子基板を取り出してみました。この辺はとりあえず見るだけ。右側にあるケーブルで繋がってる小さい基板上の黒い電子部品は磁力センサー。ちょっと運転席側に寄せてあります。
左上側の●は電源スイッチ。その下のスプリングはモーターとの接点です。


基板上側とモーター。基板上の一番大きい電子部品がプログラムが入ってる所でしょう。
ここまで分解してみて気付いたことがあります。それは今までのトミーの玩具に使われてたような部品が多用されてること。ビットレーサーやビットチャージーで使用されてたモーター、Qステア等で使用されてた基板。それらにそっくりなパーツが使われてます。これらの玩具は鳴り物入りで登場し、そして廃盤になっていった玩具達です。かつてそれらを使ってこの動力ユニットのような物や、このサイズのラジコンバスを作ろうとしてきました。そのためとても見覚えのある部品達に見えるんです。これらの商品は決して成功とは言えない物から、そこそこ売れてた商品まで様々でした。それらを見て私は、この技術で鉄道模型もしくはバスの走行に生かしてくれたら良いのになあと思っていました。このバスコレ走行システムが一発ネタでなく、続いていく定番商品に育ってくれることを望みます。


もっとバラバラと部品が出てくるかなあと思ってたら、意外とそうでもありませんでした。タイヤやギヤは面倒なので分解してないから部品が少なく感じるのかもしれません。でも、それ以上にしっかりとシンプルに無駄なく設計されてるのが理由だと思われます。ときどきあるんですよ、接着剤を多用して分解できなかったり、分解したら確実に壊れてメンテもできないような使い捨て製品が。この動力ユニットは、部品のはまりも良く、丁寧に設計してるのがわかる品でした。

 
トップページに戻る