01
バスコレ塗り替え講座
 
動画を使って視覚的に塗り替えの手順を解説してみます。今回は車体に直接手を入れる改造はせずに塗り替えを中心にしています。道具類は高価なエアブラシやMDプリンター(自作デカール)は使わない方向で選んでます。

動画について
手順ややり方を解説するのが目的なので1倍速です。動画にする時間の関係で途中カットしてる部分があります。(基本的に作業がフレームアウトしてしまった部分はカット。塗料の乾燥時間も映しても意味がないのでカット)
音がないのは寂しいので適当な音楽を入れてます。よりによってこれかよというような酷い選曲なので注意してください。

資料集め
資料を集めておきます。
前面・ドア側側面・後面・運転席側側面がわかればなんとかなります。
自分で写真を撮る時は真横や真正面から撮れれば作業がしやすくなるでしょう。


▲こういう直線で構成された塗装だと塗りやすいです。

資料集めで困るのが屋根の塗装。時々屋根に凝った塗り分けがされてるバス会社というのがあります。
近場のバスなら直接見に行けますが、遠い所のバスだとお手上げになってしまったり・・・

▲上から撮って初めて気付く屋根の塗装

使用する資料は印刷しておくと作業時に見やすくてマスキング間違いを防ぎやすいです。
使用した道具
密閉容器
100均で100円。タッパーやそれに準じた物をおすすめ
IPA(イソプロピルアルコール・イソプロパノール)
100円〜200円程度。99%の物をおすすめ。
自動車用品店にあります。ガソリンスタンドでも手に入りますが、値段が高い上、勝手にガソリンタンクに入れられた!という証言もありましたのでおすすめしません。
歯ブラシ
使い古しでもOK。でも新品の方が凹部の塗料を落としやすいです。
デザインナイフ
カッターナイフで代用可ですが、キレの良さはデザインナイフの方が良いです。
切れが悪くなったり先端が欠けたりしたら刃を交換しましょう。刃は消耗品です。
マスキングテープ
100〜150円程度。ホームセンターに売っている3Mの黄色いのがおすすめ。
模型店に行けばタミヤのが売っているが、実は中身は3Mのテープである。
カッターマット
100均のでも十分
プラモ用接着剤
車体を加工しないなら不要。
瞬間接着剤を使うと乾燥時間が短くて済みますが、その代わり硬いので切削しにくいです。
ホワイトサーフェイサー
GSIクレオスのものを使用。
他にベースホワイトというのもあります。ホワイトサーフェイサーは下地塗料でサーフェイサー成分が入っているため、乾燥後に紙やすりで研磨することができます。ベースホワイトの方は隠蔽力の強いホワイトです。好みで選んで使うと良いでしょう。
カラー缶スプレー塗料
タミヤやGSIクレオスのものを使用。ラッカー系。今回はオレンジとブラックを使用。
面相筆
500円以上の物が毛並みが揃っていて使いやすい。
細かい部分に色を塗るために使います。
瓶塗料(ラッカー・水性アクリル・エナメルがある。今回はラッカーを使用。)
今回はシルバー・クリヤーレッド・クリヤーオレンジ・クリヤーイエロー・ブラック・ホワイト・グリーンを使用)
水性アクリルの方が臭いは少ないですが、タミヤのシルバーは粒子が大きくて使いにくかったです)
ライトのシルバー・ウインカーのオレンジ系・ブレーキランプのレッド系・ブラックあたりはどのバスにも使うので持っておいて損は無いかも
塗料と塗装の方法
塗装の方法
筆塗り
一番お金がかからないのは筆塗りですが、美しく仕上げるにはコツが必要です。
缶スプレー塗装
缶スプレー塗装は仕上がりは綺麗ですが、缶スプレーが1色につき500円くらいかかり、意外とお金がかかります。塗装する時に塗料が広範囲に飛び散るため、塗装場所を考える必要があります。
エアブラシ塗装
エアブラシ塗装はエアブラシとコンプレッサーの値段が高く、後片付けも面倒です。その代わり、缶スプレーのように塗料が飛び散ることがありません。販売されていない色も自分で作って塗ることができます。また、塗装の膜を薄く塗ることができるので、仕上がりもきれいです。

塗料の種類
ラッカー塗料
タミヤの缶スプレー・GSIクレオスの缶スプレー・GSIクレオスのミスターカラー瓶塗料が入手しやすいです。
有機溶剤の匂いがきついですが、塗料の付着する力が強いので剥がれにくくなります。
水性アクリル塗料
匂いがあまりない比較的安全な塗料です。瓶塗料しか売っていないので、筆塗りかエアブラシ塗装にしか使えません。
エナメル塗料
タミヤの小さい瓶塗料です。これは塗装に使うよりも、薄めて凹部に流し込んで影を再現するために使うことが多いです。(墨入れという) 薄めずに塗ると剥がれやすいです。

今回は綺麗に仕上がる「ラッカー系塗料」の「缶スプレー」を選択。
(最近は専らエアブラシですが、今回はこれから挑戦する人のために購入しやすい缶スプレーです)
加工手順
├1 計画を立てる :どのバスを作ろうか・・・
├2 加工の下準備 :製品の塗装をIPAを使って剥がします。
├3 下塗り :下地用塗料を塗ります。
├4 マスキング :塗り分けをするためにテープを貼ります。
├5 塗装 :色を塗っていきます。
├6 色入れ :筆塗りで細かい部分を塗ります。
└7 スミ入れ :パネルラインを強調してメリハリを出します。
動画
ニコニコ動画 音が出ます(視聴にはニコニコ動画のアカウントが必要です)
前編http://www.nicovideo.jp/watch/sm2214163 (約11分程度)
後編http://www.nicovideo.jp/watch/sm2222758 (約11分程度)


youtube 音が出ます
ニコニコ動画のアカウントを持っていない人向けのyoutube動画です。
youtubeのサイズに合わせて各1分ほどの短縮とサイズ調整をしています。
前編http://jp.youtube.com/watch?v=DdfEzorgMGs (約10分程度)
後編http://jp.youtube.com/watch?v=KgXqD27caBk (約10分程度)

作品自体の写真はこちらのページ(準備中)
あとがき
最初はこのページでは文章と画像で解説しようと思ってたんだけど、めんどくなって2年くらい放置してありました。ニコニコ動画の「作ってみた」シリーズを見てバスコレでやってみようと思いこのような形になりました。動画だとカメラを回しておけば自動で撮ってくれるし、いちいちカメラ構えてシャッター押さなくてもいいから楽な反面、映る範囲を気にしながら作業しないといけないのでそれはそれで面倒だったり。まあでもマスキングの調整とか確認とか段差の押さえ処理とか、写真では到底解説しきれないのでこれはこれでアリかも。逆に動画だから作業が流れていってしまってじっくり見れないと言うデメリットもあるかもしれません。
鉄道模型関係のニューメディアとして鉄道模型.chみたいなのが出てきましたが、それでも時間の関係と番組として面白く作るという観点から全体を通しての作業は見ることができません。その分ニコニコ動画の「作ってみた」系動画だと作業を見せやすいので真似しやすくなりますね。鉄道模型関係だと金属キットを組んだりGMキットを組んだりする動画があったかな。個人的にはフィギュアを作ったり絵を描いたりする動画も自分が知らない世界を通しで見れるのでよく見ています。
ちなみに完成まで、ミカンで遊んだり食ったり撮った動画をパソコンに取り込んだりしながらで8時間かかりました。
戻る