広島電鉄70形タイプ
ドルトムント市電
タイプ
Dortmund tram

Arnold duewagcar
repaint model


2009/05/11完成

デュワグカー
 ドイツのデュワグ社で製造された規格形電車です。日本のように完全オーダーメードではなく、メーカーの用意したモデルに対して仕様を盛り込んでいくという形で製造されています。そのため各地で似た顔の電車が見られました。ヨーロッパではポピュラーなモデルで、日本へもドイツ・ドルトムント市の電車が2編成広島電鉄にやってきています。ドルトムントのタイプは3連接・両運転台・全4枚折戸という仕様です。

珍しいNゲージ路面電車模型
 実はヨーロッパのNゲージ路面電車模型はとても種類が少ないです。今回のアーノルド製デュワグカー・KATOの2軸路面電車(日本国内ではハノーバー電車として販売)・Linie8のコンビーノ(日本国内ではグリーンムーバーを販売)という程度。しかもこのアーノルドのデュワグカーはアーノルド社倒産と共に製造が中止されています。現在はとても手に入りにくく、入手に苦労しました。
 製品は各地の都市のカラーに塗られていますが、細かい仕様は合わせてあるわけでなくセミフリーという感じです。それでも車体の造形も塗装もきれいに仕上がってるので良い模型です。

塗装が一部剥がれた中古品を入手しました。塗り替え前提なので元の塗装は関係有りません。
奥の3連接車はKATOのハノーバー市電から作ったフリーランス。



日本でもお馴染みのドルトムント市電カラー(広島電鉄に実在した)に塗り替えることにします。実車は3両編成ですが、ここでは雰囲気重視で製品の2両のままです。
IPAに浸けて塗装を落としたら、窓枠の塗装だけ剥がれず残りました。偶然ですが、窓枠の塗装はそのまま活かすことにします。車体のモールドは控えめですっきりしてるので、ドアの折れ目だけモールドを足しました。



方向幕は片側をドルトムント市電のものに、もう片方を広島電鉄のものにしました。





この製品は動力装置も凄いです。1/160スケールの路面電車の小さい車体に窓下に収まる動力が入ってます。車輪はちゃんと小径車輪。日本の国産Nゲージ路面電車模型では鉄道コレクションがやっと小径車輪を採用しましたが、ドイツではかなり前からモノにしてたんですね。車輪なんかほとんど隠れてしまう車体デザインなのに車輪までしっかり凝ってます。走行性能もすごく良いです。古いモーターなので多少うるさいですが、低速が効いてしっかり走ります。また、標準で架線集電に対応してる(切り替えはスイッチ一つ)のはヨーロッパの模型らしいところ。メーカー倒産でもう手に入らないのが残念。ドイツってすごい国ですね。
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