広島電鉄3950形

錦林車庫 金属キット組み立て


2007/03/05完成

初めての真鍮キット
 瞬間接着剤で組み立てればいいやと思って購入した金属キットです。キット内容は、側面など平面の部分はエッチング板で、前面や側面上部の絞りの部分は鋳物のパーツで構成されています。曲げ加工はあらかじめエッチングで溝が付けてある部分を90度に折り曲げていくだけです。絞りや曲面部分の曲げ加工が無いのでだいぶ作りやすいと思います。鋳物パーツと側板との隙間ができてしまいますが、この部分は埋めてしまえばOKです。
 動力ユニットは同封されているKATOのBトレインショーティー用小型動力をばらして金属製のシャーシに組み付けていく構造です。Bトレ用トレーラー台車を集電加工するための集電板パーツが付いており、全軸集電になり走行はスムーズです。DCC化対応設計です。


▲中身。上段は集電板・前面・ネジ・側面上部絞り部分・前面ガラス
中段から下へ車体内張、車体外板、下回り。


車体を作る
 瞬間接着剤で組み立てればいいやと思っていましたが、どうもうまく組めません。金属が相手なので全然瞬間的に付いてくれませんし、簡単に剥がれてしまいます。ハンダで組みたいのですが板金用ハンダゴテが手元にありません。とりあえず手元にある20Wの電子工作用ハンダゴテ(ダイソーの300円のやつ)を試してみることにしました。・・・あれ?ふつうに使えるじゃん・・・ ワイヤーブラシで磨いてからハンダゴテを少しの間当てて暖まってからハンダ(これも電子工作用、ダイソーで100円)を当てると普通にハンダが乗っていきます。結局全部電子工作用のハンダで組み立てました。前面と側面の継ぎ目のような隙間のできる部分はハンダをたっぷり盛ってヤスリでゴリゴリ。この辺はプラ工作と変わりません。側面上部の絞り部分はうまくハンダが流れてくれませんでしたので隙間はそのままにしてあります。ここは塗装時に黒に近い濃紺で塗る塗り分け線になるので埋めなくても目立ちません。

▲車体組み立て中。鋳物の前面と板の側面を繋ぐ部分が一番の難関。

組み立て
下回りまで作って全体の組み立てテスト。TOMIXのスーパーミニカーブレール(R103)は曲がってほしいのでここでチェックします。特別なことをしなくても曲がってくれました。最終的には幌パーツとジャンパ栓パーツが車体をまたいで付くのでその部分も後でチェック。

屋上は屋根板にパーツを付けていくのですが、クーラーはホワイトメタルのパーツ、ヒューズボックスはエッチング板を重ねていくというなかなか難しい作業でした。配線も再現してあり、完成後は精密に見えるようになります。
完成
塗装とデカール貼りを済ませて完成です。このグリーンを出すのに何度も色を作り直しました。デカールの方は付属していますが、側面の灰色縞模様のデカールがなぜか長さが足りず、足して貼らねばなりませんでした。デカール貼りが好きでない人には面倒な作業かも。
方向幕は現在の物が付属しているのですが、自分が実際に見に行った時の宮島行きにしたいのでデカール印刷待ちです。

このキットを作ろうと思ってる方へ 工作ヒントなど
 下回りの集電板・導電板もエッチングされた銅板が入っていますが、これを使わずに細いリード線を用意して台車集電板からモーターへ直接結線してしまった方が楽で集電不良・ショートが起こりません。リード線の弾力による脱線は車体が重いので起こりにくいです。車体やシャーシも金属なので、付属の導電板を使う場合は絶縁に気を付けた方がいいです。
 側面に貼るデカールは前に書いたようになぜか長さが足りません。一応付属している分で足りますが、途中で2枚を足さないといけません。
おまけパーツとしてKATOのシングルアームパンタグラフを使ってZパンタを作るパーツがエッチング板に付属します。床板を流用して3900形も製品化することを考えてるのかもしれません。
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