7500形
ユートラムIII

アクリル板製
2017年10月製作
実物車両の紹介
鹿児島市電の超低床電車3世代目。1000形ユートラムは既存の技術を使用した超低床電車として登場、初の純国産の超低床電車となった。7000形ユートラムIIは乗客数増に対応するために大型化。7500形ユートラムIIIは旧型車両と同等の乗車能力とメンテナンス性を有する超低床電車として開発されたもの。動作に癖がありメンテナンスが面倒な電動バネブレーキから旧型車と同じ空気式ブレーキとなり、かなり広く機器室を兼ねていた運転席も旧型車と同等のコンパクトな運転席となり小型車両ながら乗客数確保を可能にし、超小型モーターにより従来どおりの台車懸架・平行カルダン駆動による超低床を実現した。超低床電車は元々複雑な構造により超低床を実現するか、ユートラムIのように従来の技術ではあるが無駄なスペースを作りつつ超低床を実現するものがあったが、ユートラムIIIは従来の技術に限りなく近い構造で効率的な超低床を実現することができている。メンテナンスしやすさや故障のしにくさを考えると従来の技術の方が扱いやすくて良いのである。
 

イベント「ゆーゆーフェスタ」に間に合わせるため3週間で以内にできるだけ早く製作する必要があった。
模型の製作方法は1000形ユートラムや7000形ユートラムIIと同じ厚さ1mmの透明アクリル板を使用して窓ガラス部分まで一体で作る方法。接着はタミヤの削りやすい瞬間接着剤(イージーサンディング)を使用。屋上機器は個人向け3Dプリンターを使用し作業数を減らした。





側面は2段階に折れ曲がってるので、厚い1mmアクリル板は曲がりません。裏側に溝を掘って薄くして曲げています。裏側に瞬間接着剤を流し込んで角度の固定と強度増しを行います。


箱型に組んだ状態。瞬間接着剤で白くなるので窓ガラスになる部分は表裏ともにマスキングします。


動力はKATOのBトレインショーティー動力から台車とモーターを使用します。ウォームギヤをモーター軸に取り付けて、台車に直接モーターを接着するというもの。ゴムタイヤは集電性向上のため通常の金属車輪と入れ替えます。配線は全てリード線をハンダ付けして集電不良を発生しやすい箇所を減らします。


見た目はふざけた動力のようですが、動力というのは集電不良を起こさず、ギヤが噛み合っていれば走ります。単純な構造というのはそれだけ不良をおこしにくいのでこれでよし。


屋上機器と連結ドローバーは個人向け3Dプリンターを使いました。
タミヤから新しく発売された削りやすい瞬間接着剤と、タミヤの光硬化パテと、3Dプリンターは時間短縮には効果的でした。瞬間接着剤とパテですが、値段は高いですが作業効率がとても良くなります。

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